「次亜塩素酸水を空間除菌に使いたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。引火性があるアルコールは、空間への噴霧ができないため、空間除菌には「次亜塩素酸水」がよく使用されています。しかし、どのような製品を選べばよいのかわからない方も少なくないと思います。

 

そこで本記事では、空間除菌用の次亜塩素酸水製品を選ぶポイントを3つ紹介します。記事の冒頭では押さえておきたい注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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次亜塩素酸水を空間除菌に使う時の注意点

まずは、次亜塩素酸水を空間噴霧で使用する前に知っておきたい注意点を紹介します。

次亜塩素酸水の使用を想定した機器で使う

次亜塩素酸水の空間噴霧には加湿器や空間噴霧器が使用されますが、次亜塩素酸水の使用を想定した機器であるか確認しましょう。次亜塩素酸水は酸性の液体であるため、普通の加湿器に入れると金属部分が錆びるなど劣化しやすくなります。また投入する次亜塩素酸水も、空間噴霧向けの製品を使うようにしてください。

使用上の注意などを守って判断・使用する

次亜塩素酸水の空間除菌の有効性については、国際的な評価方法がまだ確立されていません。そのため使用に関するルールや規制が曖昧です。各製品についてよく調べて使用するかを判断した上で、注意事項や説明書をよく読んで正しい使い方をする必要があります。

 

厚生労働省のウェブサイトでも、各製品の安全性などについては情報や注意事項を確認して消費者が判断するようにと記載されています。（参照：新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について｜厚生労働省）ただし、除菌効果を謳っている製品を、人がいる場所に噴霧して空間に使用することは、粘膜や皮膚への付着・吸入による健康への影響が懸念されることから推奨されていません。そのため、次亜塩素酸水も、人がいない空間で噴霧するようにしましょう。

「次亜塩素酸ナトリウム」と間違えない

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは全く異なるものです。名前が似ていて間違えやすいので、注意しましょう。次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めても次亜塩素酸水にはなりません。次亜塩素酸ナトリウムは人体への刺激が強いほか、漂白・腐食作用があるため、空間噴霧による使用は危険です。よく確認して「次亜塩素酸水」を使用するようにしましょう。

次亜塩素酸水の3つの選び方

ここからは、次亜塩素酸水の製品を選ぶ際の3つのポイントを紹介します。次亜塩素酸水を謳っている製品の中には、品質の悪いものや安全性の確かでないものなどもたくさん出回っているため、以下の3点をしっかり押さえましょう。

①成分

品質の良い製品を選ぶためには成分を確認することが大切。通常の次亜塩素酸水の成分は「次亜塩素酸水」だけです。成分表示の無い製品や、次亜塩素酸水以外の成分が配合されている製品は避けることをおすすめします。

②濃度・製法

次亜塩素の濃度（ppm）は50〜200がおすすめです。濃度が表示されていないものは、濃度が著しく低く効果のない製品である可能性が。また次亜塩素酸水には主に「電気分解法（電解法）」「混合法（二液混合）」「イオン交換法」の3つの製法があります。製法が明記されていないものは効果や安全性が疑わしいため避けましょう。

③保存期間・製造年月日

次亜塩素酸水は開封から6ヶ月以内でpH値が変化して「失活」してしまう場合があります。失活とは、次亜塩素酸水の除菌効果などが失われることです。保存期間・製造年月日を確認し、十分な使用期間がない製品や保存期間・製造年月日が明記されていない製品は避けましょう。

空間除菌に使う次亜塩素酸水の選び方をチェック

空間除菌に使う次亜塩素酸水の製品の選び方を紹介しました。様々なメーカーから販売されているので迷ってしまいますが、①成分、②濃度・製法、③保存期間の3項目をチェックして、効果や安全性、品質などについて信頼できる製品かを基準に選ぶことをおすすめします。

 

また、次亜塩素酸水の使用を想定した機器を使用すること、使用上の注意などを守って正しく使用することなど、本記事で紹介した注意点も押さえて使用しましょう。