新型コロナウイルスの流行が始まってから、ウイルス対策や感染症対策として、部屋の中の除菌を行う頻度が増えた方も多いのではないでしょうか？しかし、部屋の除菌はどれくらいの頻度で行うべきなのか知らない方も多いはず。また適切な方法で除菌できているかも確認しておきたいところです。そこでこの記事では、部屋の除菌の適切な頻度と方法について紹介します。気になる方はぜひ参考にしてください。

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部屋の適切な除菌頻度は？

まずは、適切な除菌頻度について、「モノの除菌頻度」「空間の除菌頻度」に分けて紹介します。

モノの除菌頻度

机やドアノブなど部屋の中のモノの除菌頻度は、1日1〜2回行うのがおすすめです。CDC（米疾病対策センター）は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための一般向けの手引きにおいて、新型コロナウイルスの感染者やその疑いのある人がいない室内では、よく触れる場所については1日1回清掃し、表面についているウイルスを取り除くことを勧めています。

空気の除菌頻度

部屋の空気の除菌頻度は、換気の場合、1時間に2回以上がおすすめです。空気の除菌については厚生労働省のウェブサイトで、窓を開けて換気を行う場合は、1時間に2回以上、数分のあいだ窓を全開にすることを勧めています。またその際は、1つの窓ではなく2方向の窓を開けて、風の流れを作ることも大切です。

部屋の正しい除菌方法

続いて部屋の中の「モノ」「空気」について、それぞれの正しい除菌方法について紹介していきます。

モノに付着したウイルス・菌

部屋のモノの除菌方法は、界面活性剤が含まれる家庭用洗剤を使用する、80℃の熱水につけ10分程度さらす、塩素系漂白剤（次亜塩素酸ナトリウム）や次亜塩素酸水、アルコール消毒液を使用して拭き取るなどの方法が有効です。熱水を使用する場合はやけどに注意しましょう。

 

また、「アルコールは引火性がある」「塩素系漂白剤（次亜塩素酸ナトリウム）は酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生する」など、製品によっては使用上の注意点も存在するため、各製品の注意事項をよく確認した上で使用することが大切です。

空気中のウイルス・菌

部屋の空気の除菌方法は、換気と空間噴霧があります。換気は空気を入れ替えて空気と一緒に空気中のウイルスや菌を外に出す方法です。一方、空間噴霧は、専用の製品と対応の加湿器などの機器を使用して、空間内のウイルスや菌を死滅・除去させるというもの。そのため、引火性のあるアルコールは空間噴霧には使用できず、多くの製品が次亜塩素酸水です。

 

また空間噴霧に関して厚生労働省はウェブサイトにて、人がいる環境に消毒や除菌効果を謳う商品を空間噴霧すると、目や皮膚への付着や吸入によって健康への影響があるおそれがあるため推奨されていないとの記載があります。加えて、各製品の使用は安全性に関する情報や使用上の注意事項などを確認して、消費者が判断するようにも求められています。使用する際には、人がいる部屋での空間噴霧は避け、各製品の注意事項を守って正しく使用するようにしましょう。 

手指の消毒・ウイルス対策も大切

ウイルスや菌の感染は、ウイルスを含む飛沫が粘膜（口や鼻など）に触れるか、ウイルスが手指に付着した状態で粘膜に触れることによって起こります。いずれの場合も、部屋の中はできるだけ除菌し、日頃から菌やウイルスなどの微生物が付着しない環境作りを行うことが大切です。

 

しかし、室内から菌やウイルスを完全に無くすことは困難なため、除菌を行った上で手や指をこまめに洗う習慣をつけ、早めに洗い流すことが重要と言われています。また、手が洗えない時はアルコール消毒液を使うのも有効です。ただし、人体に用いる場合は、必ず品質・有効性・人体への安全性が確認された「医薬品」または「医薬部外品」と表記された製品を選ぶようにしましょう。

適切な頻度で部屋の除菌を実施しよう

部屋の除菌の適切な頻度・方法について紹介しました。この記事を参考にしながら、適切な頻度と方法で部屋のモノや空気の除菌を1習慣付けて、ウイルス・菌対策を続けていきましょう。1日に何度も窓を開けて換気するのは難しいという場合は、空間噴霧による空気の除菌なども検討してみてはいかがでしょうか。