新型コロナウイルスへの対策として、帰宅後の手の消毒が以前にも増して習慣化したという方も多いのではないでしょうか。しかし、適切なタイミングで正しく消毒を行わなければ効果を十分に得ることはできません。新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザや風邪を防ぐためにも、帰宅後に行うべき消毒について見直してみましょう。

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帰宅後に消毒を行うまでの行動を振り返ってみよう

まずは、帰宅後に消毒を行うまでの行動を今一度振り返ってみてください。きちんと手の消毒を行っているという方も、消毒前に色々な場所に触れている可能性が高いため注意が必要です。

消毒前にやってしまいがちな行動とは？

帰宅してから手の消毒を行うまでに、買い物で購入した食材を冷蔵庫やパントリーに運び入れてしまってはいませんか？特に、アイスクリームやお肉、お魚類など冷凍・冷蔵が必要な物を購入した時には、冷蔵庫に入れることを優先するあまり手の消毒がおろそかになりがちです。

 

そのほかにも、帰宅してすぐにテレビやエアコンのリモコンを触ったり、部屋着に着替えたりする人も少なくありません。また、冬場はアウターなどをクローゼットに収納することで、寝室にもウイルスが広がってしまいます。また、小さな子供であれば手の消毒を行う前におもちゃで遊びだしてしまったり、帰宅後に駆け寄ってくるペットと遊びはじめてしまうというケースも多くあります。

消毒を行わないでいるとどうなる？

細菌やウイルスは目に見えないため、家の中で一気に広がることを想像しにくいというデメリットがあります。手の消毒を行わないでいると、家中にウイルスがばら撒かれてしまうため注意が必要です。とくに、帰宅後に行きがちなリビングやキッチンを中心として、トイレや寝室などにもウイルスが広がってしまいます。

 

一方で、玄関で帰宅直後に手の消毒を行えば、手を洗わなかった時に比べると家の中に広がるウイルスを10%にまで減少させることが可能です。 

帰宅後に行うべき消毒・殺菌とは？

次に、帰宅後に行うべき消毒や殺菌の方法について見ていきましょう。 

手洗い

帰宅後は、すぐに洗面所に直行して手洗いを行うのが基本です。外から帰ってきたら30秒以上かけてしっかりと石鹸で手を洗いましょう。また、子供が小さく毎回すぐに洗面所で手を洗うのが難しいという場合には、アルコール消毒液を使用するのもおすすめです。

 

玄関のドアにマグネット式のポケットを設置しアルコール消毒液を置いておけば、帰宅後どこにも触れることなく手の消毒を行うことができます。

マスクの処分

帰宅後には、外でつけていたマスクの処分にも注意が必要です。マスクの表面に触れるのではなく、ゴムの部分を持つことで手にウイルスの付着を防げます。また、処分の際には蓋付きのゴミ箱に捨てるか、袋の中に入れて捨てるようにしましょう。

お風呂に入る

細菌やウイルスが気になるという方は、帰宅後にシャワーを浴びたりお風呂に入ったりするのがおすすめです。これは、厚生労働省が新しい生活様式の実践例の中で紹介している方法で、特に人混みの多い場所にいたという場合に有効な方法となっています。

服を洗濯する

洋服にも、さまざまなウィルスや細菌が付着している可能性があります。帰宅後には、服を脱いで洗濯するのがおすすめです。コートなどの簡単に洗濯できないものへの対策としては、玄関や洗面所などにハンガーやコート掛けなどを設置するのがよいでしょう。服に付着した細菌やウイルスが、寝室やリビングに広がるのを防ぐことができます。 

共有部分の消毒も忘れずに！

家族と暮らしているという方は、家庭内でウイルスや細菌に感染してしまわないように共有部分の消毒を行うのがおすすめです。特にドアの取っ手やテーブルなど、手で触れる機会が多い部分はこまめに消毒を行ってください。消毒としては、アルコール消毒、または塩素系漂白剤を薄めた溶液、次亜塩素酸水などでの拭き取りが有効です。その他にも、浴室やトイレなどの共用スペースもこまめに掃除を行いましょう。

まとめ

今回は、自宅に帰宅後の適切な消毒方法について詳しくご紹介しました。ウイルスへの感染を防ぐためには、とにかくウイルスを外から家の中に持ち込まないようにすることが大切です。特に、家族と暮らしている方は、家庭内感染を起こしてしまわないように消毒を徹底して行うようにしましょう。